美しき哀愁とコント

先日ロピアノ出演の折に、知人のクラシック・ピアニストがお客として来店。
演奏合間の会話中に店のB.G.Mが耳に留まり、その曲の話題に。

アメリアの遺言』、スペイン民謡が元で哀愁を帯びた美しい旋律の曲。
 
この曲を子供の頃から知っていたのは、往年のテレビ番組「シャボン玉ホリデー」で毎週おきまりコントの音楽として使われていた。

クラシックギター曲だが、番組ではヴァイオリン演奏の録音だった。
 
毎回、この曲が流れ、暮らし向きの苦しそうな家の四畳半に病床の父。
娘(ザ・ピーナッツ)が「おとっつぁん、おかゆが出来たわよ」と鍋を運んでくる。
父(ハナ肇)が寝床から半身を起こし、「いつもすまねぇなぁ」と弱弱しく言う。
そこに追い打ちをかける悲惨な展開になるも、とんでもないギャグで落ち。
 
と言う話をお若いピアニストに解説してしまったが、もっと音楽的な話であれば良かったものを。
 
因みに、この番組のエンディングは「スターダスト」で、タイトルバックのギター演奏は、南米にギターデュオ「ロスインディオス・タバハラス」の録音だった、という話まではしなかったが。

番組放映当時は子供だったので曲のウンチクは後付けだが、毎週刷り込まれた音と映像の記憶が深く残る。

さて、本日は銀座「スイング」、北村英治さんのライブに出演。