昭和初期

昨日、銀座「スイング」北村英治さんライブ。

開演前の18:30頃だったか、控室で出演者が会話中、来店したお客様の声。
「山手線が人身事故でストップしちゃってて大変。知り合いがここまで来れないって連絡入ったよ」
その後のお客様も同様の話をされていた。

それでもほぼ満席の盛況で開演となって、いつもながら名調子の北村さん。

「かなりお古い曲を高浜和英が歌います」と、私に目を向けながら、『リンゴの木の下で』。

それから何曲か後に再び、「もう1曲何かお古いとこを、何がいいかねぇ」と私に。
私「『私の青空』なんて如何ですか?」
北村「あ、それいいね、やろう。これも昭和初期だよね」

私「昭和3年に新譜ヒットとありますから、北村さんがお生まれになった頃にはまだ新しい曲だったんですね」
北村「あ、そうか、私は昭和4年だから、まだ新しかったんだなあ」

私の青空」「月光価千金」昭和3年、「リンゴの木の下で」「ダイナ」昭和12年、正に北村英治さんが生まれて物心つく頃、最新の流行音楽だった訳だ。

私の世代からは歴史の遥か彼方の事を単に知識として知るのみだが、そう考えると、北村さんが現役で見事なジャズ演奏をされていることは凄いことと改めて思う。

なにしろ、226事件が小学校入学を控えた時だったというのだから、そらぁ凄い。