シアトルの人

昨日、池袋「ばがぼんど」、ソロ出演。
カウンター席の方からリクエスト、「イパネマの娘」「フライミートゥザームーン」。

ステージ終えてその方とお話すると、米国シアトルに住む日本人で一時帰国で偶然来店されたそうだ。

私より少しお若いと思われる男性で、「シアトルの近くにブレマートンという街がありますよね。どんな街ですか?」と質問してみた。

「シアトルから湾の対岸にある小さな街だけど、とても素朴で穏やかで、海軍の街なので治安も良い」

1920年代に祖母が住んでいた話をして、
「当時、禁酒法だったんでカナダに越境して酒を飲んだ人が多く、当時は国境の出入りが緩かったと聞きました」

するとその方、
「ああ、カナダは車で1時間半くらいですね。
3・11が起こるまでは、身分証の提示だけで自由に出入りできました。
あれから少し厳しくなったけど。
カナダは18歳からお酒を飲めるけど米国は21歳からなんで、向こうに行って飲んじゃう若者もいます」

90年前の祖母の時代と今がつながったようで小さな感動を覚えた。

合気道」の講師として各地に赴くそうで、ブラジルのリオに行った折に、なんと、アントニオ・カルロス・ジョビンの未亡人に会ったそうだ。

ブラジルはきれいな女性が多いという定説があって、現地の男性はより後ろ姿の魅力にひかれるとか。

イパネマの娘に風景を思い出されていたのかもしれない。