ラジオ

高校時代に北京、ソウル、モスクワからの日本語放送が家のラジオに飛び込んでくることが面白く、特に北京放送をよく聴いた。

政治歴史への理解力もない音楽少年の私が何故興味を持ったかは分からないが、日本海側に住んでいたことでやけに鮮明に受信できた。

東京に出ると受信状態も悪く聴かなくなった、あれから50年経って今、どうなっているかとネット検索したら「中国国際放送」となっていた。

録音を聴くとわずか訛りはあるが流暢、抑揚の強い日本語が懐かしくもある。

 

中国の近年の変化は報道で知り、2000年以降は幾度か足を運んだが、ラジオ放送の記憶は50年タイムスリップ感覚、これまた面白い。

国家体制の違い、歴史認識の違い、上手くいかないのは常ながら人と人が友好の情を持とうとするのもまた常。

スタンダードの中国歌曲「何日君再来」(いつの日君また帰る)、冒頭の歌詞

好花不常開、好景不情在、(美しい花は常に咲かず、美しい風景も常にあらず)

成る程と思いつつも、ジャズ歌曲「この素晴らしき世界」の歌詞

美しい風景の中を人々が握手し愛していると言う

 

明日の河合公民館ジャズ講座ではこの曲を取り上げる。

7月-8月スケジュール

 

 

 

 

 

 

 

69歳

爽やかな朝、向こうの山がくっきりと見える。

本日69歳になるが、先んじて一昨日「さかいスイング倶楽部」報告会中にサプライズを受けた。

昨年は「シライハウス」出演中でその度に驚く私、さぞ仕掛けた人のやり甲斐があるかと思う、実にどうもありがたい。

 

昨日は坂井市の小中教職員研修会で、短いお話しと1曲「サニーサイド」を披露。

東京での演奏家人生の中で40代頃から郷里を意識し始めた話、どう感じられたか、お役に立てたのかは分からないが、来月4日の旧波松小ソロライブも、そんな話に沿った内容の予定、ぼちぼち構成をまとめないと。

 

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距離感

昨夜、二胡チェン ミン公演企画の「さかいスイング倶楽部」経過報告会。

チケットは順調に売れているようだが、その多くが会場に近い地域中心で福井市など少し離れると少ない、その理由が「会場まで遠い」と聞いて意外だった。

会場と福井市は約20kmで車なら30分、東京だとコンサート会場まで遠いとは言えない距離で、帰郷3年経ても都市との違いを知る。

とは言え、公演内容の興味度合いの違いで会場への距離感も違うのは都市も地方も同じかも、それにチケット発売からひと月経っていないのに残席4分の1のみはチーム奮闘のお陰だろう。

 

さて本日、居住する坂井市の学校関連の研修会で講演を依頼されている。

と言っても4名の講師によるもので持ち時間は15分程度+質問、時間オーバーしないように気をつけよう。

 

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お馴染み

深夜から凄い雷雨で寝られぬほど、夜明けに少しは静かになってきた。

"Stormy wether"「荒れ模様」なんてスタンダードを思い出すが、今はリクエストもなく私もやることがない。

ブルースっぽいメロディーで20代でこの曲を始めて覚えた時に、子供の頃流行った歌謡曲「アカシアの雨がやむとき」を連想した。

他に"After you've gone"「君去りし後」のヴァース(前説)も雰囲気はよく似ているが、大抵省いてコーラスから始めるから、これもあまり聴くことがない。

 

私自身も普段やらない曲は山ほどあるが、それらをリストアップして順に演奏することもなく、中には忘れてしまうこともある。

覚えているというだけで演奏は可能だが、やはり手に馴染んだ曲と比べるとノリの良さも違う、なので普段からさらっておかないといけない。

とは言え、なかなか紹介する機会もあったりなかったり、数多記憶にある曲をもったいないと常々思いつつもだ。

 

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ピアノと歌

私がピアノというか鍵盤に触れた最初は記憶にないが6才頃らしい、なのでキャリアとして既に62年超、技術的にその年数に相当するかどうかは別として、歌はかなり後付で、26才頃から始めたジャズコーラスがスタートだった。

コーラス解散した30代後半からソロ歌としての弾き語り、それも最初は隠し芸的なもので本気で練習開始したのは45歳、北村英治さんの”推し”のお陰、と今風の言い方をしてみた。

自己連はしてきたがピアノに比べ歌唱技術が劣る、が、お客様が喜び求めてくれるから「まぁいいか」

 

ジャズヴォーカルは歌唱として基本の技術、発声や音程などに加え、一応英語らしい発音とスイングのリズムとフェイク(即興的にメロディーを変える)も重要な要素。

しかし基本の歌唱がある程度出来れば後のリズムとフェイクはなくて大丈夫・・・とも言えるが、名人上手と言われる人はそこも実に達者で、そうあるべきと思う。

私自身はどうか、ピアノは自由自在に即興演奏するが歌はそこまでいかない、実にジャズというものは難しい。

 

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久々に風邪

ブログには書かなかったが久々に風邪をひいた、思えば2020年コロナ禍以来4年ぶりのことで、ようやく回復。

16日に東京日帰りで18日勝山レッスンで時折咳が出るのでマスク、その翌日ガタッと体調不良で37度の微熱。

病院に連絡しコロナ検査受け、陰性にほっとして薬をもらい家で寝たり起きたり、さすがに何もする気になれず、ようやく昨日から本調子になった。

 

体調不良で寝込むのは昨年の前立腺+虫垂摘出手術以来、あの時は大手術後で当然に感じたが、なんと言うか、予期せず急に体調不良になると・・・誰しも体調不良なんて予期しないとは思うが、何か損したような気分になる。

しかし、95歳の北村さんが常にお元気なのは、どういうことかとすら思う。

 

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続・コピー

昨日ブログに描いたアドリブコピー、私の時代はレコードとカセットテープだったが、その前の時代はオープンリール録音機もあったとは思うが、先輩によると「レコードをすり切れるほど聴いて」とおっしゃる。

北村英治さんの話が印象深い。

ジャズクラリネットと言えばベニー・グッドマンが代表的だが、そのスイングスタイルにモダンを加味した有名演奏家がバディー・デフランコ氏。

若き北村さんデフランコ氏のコピーを五線ノートに書き練習、ご本人の来日公演で楽屋を訪ね、喜んでもらおうとノートを見せた。

フランコ氏「君はプロ演奏家か?」、北村さんが「はい」と答えると、

「ならば私のマネなんかするな、自分のスタイルを探せ」

その後再び来日の際、北村さんが演奏を披露すると

「いいよ!エイジがそこにいるじゃないか!」

そこからお二人の交友が始まったそうだ。

 

私にそんな超有名演奏家との感動話は特にないが、同じくコピー、真似事で覚え、モダン、ビバップなどあれこれ模索する中で、あるライブ店マスターの一言、「君はスイングスタイルを演奏する時が一番生き生きしている」が今に至る。

 

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