テナーの余韻

スコット・ハミルトンさんと共演の後しばらくは、心に余韻が残るのは毎回のこと。

昨日スローバラードの素晴らしさを書いたが、アップテンポの「チェロキー」でも、リズムに揺るぎなく乗っていながら、フレージングはゆったりと歌うようで、忙しくなく感じるのはさすがの名人芸。

スコットさんはヨーロッパ暮らしが長いが、元々米国人で日本人女性と結婚した。

その後、奥さんと子供たちは日本で暮らしているが、長男の翔くんはロックバンド「OKAMOTO'S」のリードヴォカールで、メジャーデビュー以後多忙に活躍しているようだ。
彼が学生の頃から時折会っているが、とても穏やかで良い青年。

父であるスコットさんに、彼はジャズは聴くことがなかったのか聞くと、「ジーンクルーパーやアートブレーキーなんて聴いてたし、今でもレコードを持ってる。
学生の時はドラムもやってたけど、まぁ、ジャズってのは若者には”オジサン”(ここだけ日本語)の音楽というイメージがあるからね(笑)」と。

今回は大阪のコンサートの後、ご家族と過ごしてヨーロッパに戻るそうだ。

テナーの余韻が夢のように残るが、さて、日常に戻って。
本日は銀座「俺のフレンチ銀座コリドー街」「俺の割烹」、2店舗掛け持ちソロ出演。