ステージトークと音楽

このところ東京は梅雨かという天候が続いている。
雲の向こうに残暑は残っているはずだが、すっかり夏も過ぎた感すらある。

昨日このブログに、昭和演芸とジャズの関係を書いたが、はたして面白いと思ってくれた方がいたかどうか。と言いつつも補足を書きます。

1930~40年代のジャズが大衆的娯楽性を強く含んでいて、昭和の早い時代のお笑いに取り込まれた。
なので、私の音楽スタイルと演芸が「人を楽しませる」目的で一致する、という思いは若手の頃からあった。

元々私は人前で話すことは苦手な方だったが、諸先輩のステージからトークは絶対に必要だと学んだ。が、慣れる過程ではかなりな緊張と試行錯誤があった。

30歳前半は寄席によく行った。
落語や漫談の小話をメモして取り入れてみたり、そういう形ばかりの借り物でお客をひきつけて、演奏を聴いてもらおうという試行錯誤もあった。

その内に、演奏家としてのステージに不必要なものはそぎ落とし、ごく自然なトークと演奏をするようになると、迷いや無駄な緊張も減ってお酒も飲まなくなった。

現在も人前での演奏で緊張感はあるが、以前の時分に比べるとメンタルは随分と楽で、その分演奏に集中出来る。

さて、良い演奏をするために本日から少々健康チェック、明日はブログもお休みします。