大腸ポリープを取る

ここ4日間休みを頂いたのは、大腸がん検診で内視鏡検査が必要とされたからだ。

検査済むまでは何も分からないことで特別不安も何もなく、人に言うとあれこれ心配されるのも、かえって不安になりそうで言わなかった。

体験者からは、腸内洗浄液を2ℓ飲むのが苦痛と聞いていたが、そうでもなかった。
2時間かけて飲み腸内を洗浄し、検査着に着替えて内視鏡へ。

いよいよ初体験。
検査室に入ると、BGMがビルエバンスのソロアルバム。「おや?」と思いつつ検査台に横になる。

最初のところはちょっと辛かったけど後は、麻酔のお蔭か、痛みも何も感じず、モニター画面に映る自分の体内を初観察。

担当医のM先生の解説を聴きながら、耳にはビルエバンス。
検査室に入った時の曲"Here's that rainy day"に戻ったので、「これCDですか?」と聞くと、看護師さんが「先生のアイポッドです」
私、先生に「ああ、入室した時の曲に戻ったから。先生はエバンス好きですか?」と聞くと
先生「はあ、ジャズが好きなので。随分詳しいですねえ、もしかしてその方面のお仕事ですか?」
私「実はジャズピアニストでして」
先生「えー、そうですか。知ったかぶりのこと言わないで良かった」。
というリラックスした会話の間も、腸内のあちこちをカメラが映し出す。

結局、5ミリほどのポリープを2つ切除して頂いた。
ガンは全くなし。

私は知識がなかったが、ポリープ=ガンではないそうだ。ポリープはおできのようなもので、小さいものはほっといても構わないが、5~6ミリ以上になると、そこにガンの元が出来る可能性があるので切除する。

一応、部位を切って止血したので、出血のないようそのままひと晩入院。

病室に経過報告に来られた先生、「あの後すぐネットで高浜さんの演奏とスケジュール見ました。素敵ですねえ!すぐお仕事入ってますね」
私「いやあ、素性がばれましたかぁ」
先生「いきなりエバンスなんて言う人、先ずいませんからねえ」
私「歌も歌うんで、腹筋使いますけど大丈夫でしょうか」
先生「テニスなどの過激な全身運動でなければ大丈夫です」

ということで、健康の確認が済んで、ほっと安心。
M先生に心から感謝、そしてジャズ好きということも偶然の幸運。