符丁で伝達

つい先日、あるライブでリーダーが「今日は団体さんが予約してくれてるんだけど、話声が大きい恐れがある方々でちょっと心配」と。
 
リハーサル終えて同世代のベーシストと二人で夕食に出た。
夕方6時前、我々の座った近くのテーブルに70歳前後の男性4人が焼酎のボトルと料理を注文。

こちらが食事を始めたら、男性諸氏のテーブルに一人また一人合流、「よう、来たか!」と迎えて、焼酎でワイワイ盛り上がりだした。
 
私の耳に入る会話で「あ、例の団体ってこの人たちか」と分かり、ベーシスト氏に「さっき言ってた、サイウルのクーキャ」と目くばせすると、ベーシスト氏「あっ、滅多なことは言わないでおこうっと」と、その話題には触れず食事して出た。
 
これはかつてのバンド符丁で「うるさいお客」と言った。
 
30~40年前までは生演奏場所と演奏家人口が多く、おのずと業界としての符丁があった。
 
音楽業界が多様化し変化した今は、およそ50歳以下の演奏家は使わない。
還暦以降世代がほそぼそと日本ジャズ演奏家の伝統を受け継いで・・・って、こんな時くらいしか役に立たないけど。
 
ライブ開始、やはりその団体さんがお越しになったが、心配するようなこともなく大いに楽しんで盛り上がって終了。めでたし、めでたし。

さて、本日は銀座「エムズ」ソロ出演。