ゴスペ・ル

近年は「ゴスペル」という言葉をよく耳にするようになったが、40~50年前は日本語で「黒人霊歌」と呼んでいた。
英語を直訳したものだったが、差別的な問題からか今では使われなくなった。
 
ゴスペルは、キリスト教の歌をアメリカの黒人特有のリズムや節回しで歌い始めた音楽。

以前、福井帰省の折に同級生のご家族とホテルでお会いした時に、ロビーでゴスペルコーラスの練習をされていた。

20人ほどの女性が揃いのユニフォームで、お若い方から中年の方まで楽しそうに、ピアノ伴奏で。

我々は2階の喫茶店に上がったが、同級生が「あれ素人さんなんやけど、午後にゴスペのコンサートをやるらしい」と言うと、すかさず娘さんが「ゴスペ・!」と訂正していた。

言葉として若い世代に浸透していることを知った。

「クリスチャンでもない人がなんで」という意見も聞くが、昔から宗教に関わらずクリスマスを楽しんでいるのだからゴスペルも同じだろう。
 
「聖者の行進」もゴスペルのひとつだが、学校の教科書にも掲載され、私はお寺のジャズコンサートでも演奏したことがある。