続・古典落語堪能

一昨日、福井市「ハピリンホール」で楽しんだ古典落語「死神」

金に困っている男の前に死神が現れてこう言う。

「重病人の枕元に死神が見えたら助からない、足元に見えたら呪文を唱えれば、すぐさま死神退散し病人は復活する。お前にしか見えないから礼金を稼げるぞ」

 

呪文「あじゃらかもくれん〇〇〇、てけれっつのパ」は演者によって〇の部分が違うので、菊之丞師匠如何にと思っていたら、「あじゃらかもくれん”ハピリンホール”、てけれっつのパ!」、どっと笑いが起こった。

 

中学時代だったと思うテレビの寄席中継で、先代の三遊亭円楽さん「あじゃらかもくれん環境庁、てけれっつのパ」だった。

国の行政機関「環境庁」発足が話題になった年で、大いに笑った記憶が今もある。

 

こういうくすぐり(ジョーク)は、その場その瞬間の「生」ならでは、意外性、即興性は演者力量への感服も抱く。

ジャズのアドリブにクラシックその他の有名フレーズを引用するにも似る。