アレキの縁

昨日、銀座「スイング」、北村英治さんライブ。
山口雄三さん(B)、八城邦義さん(Dr)とのカルテットに、ゲスト、筒井政明さん(Cl)、白石幸司さん(TS&Cl)。全員旧知の仲だが、中でも筒井さん山口さんとはかなり古い。

多分25歳頃だったと思うが、当時、国分寺市にあったジャズライブ「アレキサンダー」で、筒井さんのリーダーバンドに参加した。
以下、当時の呼称で「アレキ」と略します。

アレキのマスターは若手育成に情熱を持った方で、私もお世話になった一人。
筒井さんは当時、フルバンドのメンバーとして演奏する傍らドラマー小林陽一さんのバンドでライブ活動していた。

小林陽一さんは当時、アレキのマスター命名の「モンキー小林」という芸名でビバップ系のグループリーダーとして活動。私も時折参加して筒井さんと知り合った。

マスターは筒井さんにもリーダーバンドを勧め、「筒井政明とホットチョコレート」というバンドを結成、ピアニストが私、ベーシストが山口雄三さんだった。
こちらもビバップ系の所謂モダンジャズ・ナンバー専門グループだった。

ほどなく、マスターが筒井さんに「薗田憲一とディキシーキングスのトランペットが辞めるから、紹介する」ということで、ディキシーランドジャズ未経験ながら、アレキでのオーディションを経て採用となった。

当時、私はドラマー、モンキー小林さんとトリオ&女性ヴォーカルでもライブをやっていて、「冗談でジャズコーラスの”ようなもの”をやろうぜ」と練習していたが、小林氏が武者修行で渡米することとなり、アレキで歓送会となった。

その時、「練習半ばで消える」として披露したコーラスを聴いたマスターが
「下手だけど面白い。歌うドラマーを探してプロとしての形にしなさい」と。
その一言が後押しとなり、ジャズコーラスグループ「ロミ&ジョーカーズ」の結成に至り、レコードデビューとなって以後10年間活動した。

現在、筒井さんはディキシーキングス在団歴30数年、白石さんも同バンドに長い。

アレキから始まった縁が現在も、ということで、本日も山口雄三さんと、銀座「エムズ」にデュオで出演。