ケぬきの謎

昨日、四谷三丁目でレッスンの後、銀座「エムズ」へ。この二ヵ所とも地下鉄「丸ノ内線」沿線なので移動が便利。
この路線を毎日のように利用するが、駅名南阿佐ヶ谷」と「霞ヶ関」の中国語表記(下赤線部分)は「ヶ」が省略されていて、ふと疑問を抱いた。

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何故中国語は「ヶ」が省略されるのか、そもそも何故「ケ」を「が」と読むのか? 
同じ「ヶ」でも「一ヶ月」だと『か』だなあ・・・台湾では「一個月」と書いてたな・・・あ!そうか、それか!
と、文字の謎解き。
 
「一ヶ月」は「一カ月」「一箇月」とも書く。中国語との対比を見ると、
日本語「一箇月」 いっかげつ
中国語簡体字一个月」 イーガユエ /  繁体字一個月
それぞれ「か」に当る漢字が違うが、元は同じ「箇」なのだそうだ。字源を調べると、
 
竹冠の片方を取った略字が「ヶ」、竹の象形文字からの略字が「个」。
「個」は「箇」の異体字
くにがまえで囲む漢字は、数量、人、物、地域などを特定する意味を持つ。
 
「ヶ」はカタカナの「け」じゃなかった・・・と、今更ながらお恥ずかしいですが。
くにがまえで、「一ヶ月」は日数、「個人」は人一人、「二箇所」はふたつの場所、そして地名の「ヶ」は位置情報を特定しているってことか。
 
この理屈から言えば、「南阿佐ヶ谷」の中国語表記は「南阿佐个谷」ではないかと思うのだが、語学的には省略が自然なのか、表示は「ヶ」抜きだ。
因みに「丸ノ内線」の中国語表記はイメージ 2だけど。

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