ご納得頂く

昨日、池袋「ばがぼんど」、
シャンソンも好きだと言うお客様から「シャンソンとジャズの違いって何ですか?」と質問。
うーん、演奏家としては演奏形態などの違いを頭に浮かべてしまうが、それでは一般的な理解は難しいと思い
「一言で言えばフランスとアメリカの国籍が違います(笑)。
音楽的に言えば、イタリヤの”カンツォーネ”やフランスの”シャンソン”は『歌』という意味なので歌が主役で、ピアノはその伴奏役、ジャズは器楽演奏と歌どちらも主役です」
お客様「あ、なるほどー」

更に私「シャンソンはフランスの風土から生まれたもので、フランスの色が濃いところが魅力。で、ジャズが生まれたニューオリンズも元々フランス領なのでフランス音楽とかクラシックがあって、そこにアフリカ人、イギリス人、ユダヤ人などが混合して多彩な味わいを持った、と本に書いてありました。私は見てませんけど。
よく飲食店のBGMでジャズが流れているのも、特定の色が濃くなくて聴き流せるからかと思います」
(色の濃淡は総合的な意味で、ジャズの中にも色濃~いものもあれば様々です)

と、そこでカウンターの隅に居たマスター、
「あ、そら、よく分かる説明だ、なるほどー!」
随分”なるほど”とご納得頂いた夜だった。


さて、本日は愛知県豊田市へ。
豊田市コンサートホール」にて北村英治カルテットのコンサート。
このグループで先月行った宮城県は日帰りだったが、今回は1泊なので気分もゆっくり。どんな会場でどんなお客様との出会いがあるか、楽しみ。