メモリーと譜面

昨日までの3日間は休みだった。
1日目は健診その他あり、ブログに経歴話など書いたりしてゆっくり休んだが、後の2日間は家であれこれ仕事。

あれこれの一つは、普段「メモリー」でやっている弾き語り曲などの手直しと譜面作り。

「メモリー」というのは、バンドメンバー同士が覚えているスタンダード曲を譜面もなく演奏することで、演奏者の個性と即興性が生かされる。

「ヘッドアレンジ」は、基本的にメモリーではあるが、途中でブレイク(パッと止る)や、テンポが変わるなどを、口約束のみで記憶して演奏すること。

「アレンジもの」と言えば、ヘッドアレンジよりも手が込んでいて、バンド全体の合わせ部分などを記した譜面で演奏する。1曲の中により変化や彩りが加わる。

ジャズのステージでは、「メモリー」、「ヘッドアレンジ」、「アレンジもの」を組み合わせて、各曲その彩りや印象に変化をもたせて構成するが、そのバランスは人それぞれ。

普段私は、レギュラートリオや旧知の同世代メンバーとの共演ではメモリー(譜面を使わない)が多いが、それ以外のメンバー共演では譜面が必要となる。

最近、出演回数の多い「俺の」シリーズでの若手演奏家との共演や、時折、地方にピン(一人)で呼ばれて地元演奏家との共演など、自分のレパートリーを生かすための譜面が重要。

時間のある時、それらの譜面作成や手直しをした上で、それらを身体で覚える練習をしなければならない。

自らのアレンジでも、ピアノ演奏だけなら完全に覚えなくても譜面を見ながら演奏出来るが、ピアノと歌の弾き語りでは、ピアノは完全に身体で覚えていないと、歌は自由に歌えず、時にミスにもつながる。
ここが一人二役の難しさであり、面白さでもある。

本日は、ソロ弾き語りで勿論譜面は不要、池袋「ばがぼんど」出演。