お馴染み

昨日、横浜「バーバーバー」、北村英治さんのライブ。
ベース山口雄三さん、ドラム八城邦義さん。

2ヵ月毎の定例ライブほぼ満席の盛況で、ご常連が決まった席に。

演奏の合間、毎回ピアノ脇に必ずお座りになるUさんに、ばかな質問をしてしまった。
「年間予約とかされるんですか?」

Uさん笑って「いえ、そんなのはありませんけど、毎回この席をなんとかとれてます」。
そして、「演奏者の方からすると、また同じ席にこの人って思われるかもしれませんけど」と。

私「とんでもない!お馴染みの方がいらっしゃるのは、私たちにとっては心丈夫というか、何か安心で嬉しいんですよ」。

私「10年前くらいからですかね、ソロ弾き語りで地方の仕事というのがぼちぼち来るようになりましたが、知らない土地で知らないお客様ばかり、で、たった一人というのがとても緊張しました」

すると、隣席の男性も「ほー」と話に参加。

「私も緊張してるけど、お客様もライブ慣れしてない方が多く緊張なさっている。午後のライブでお茶とお菓子、主催の方が演奏開始の案内をして、私が登場すると、お茶もお菓子も手を止めて、硬ーい表情でじぃーっとこっちを見る。
ジャズでイェイ!なんて雰囲気じゃない」

お客様「お話もされるんでしょ?」

私「そうなんです、トークで『硬い音楽じゃないから、どうぞお茶を飲みながらお菓子を召し上がりながら、緊急状態なら演奏中でも立っていくべき所に遠慮なく』というとやっと和む、あとは大抵なんとかなるんですけど。
まぁ、そんなこんなで徐々に慣れてね、今はずうずうしくなりました(笑)」。

あの時この時、記憶のページをめくりながらの話をお客様楽し気に聞いてくれた。

演奏と合間の会話、生演奏の大いなる楽しみ。
それは初対面の方でも同じこと、お馴染みさんでも初対面から始まったのだし。