トリオ弾き語りで"Sweet Loraine"をやってみた。
この歌、20歳頃にナット・キング・コールで覚えた。
その後、ピアニストのアール・ハインズが歌う録音を聴いたらサビのメロディーが全く違う。
「あれ?」と原曲の譜面を見たらハインズ氏の歌う通りで、キング・コールが変えて歌っていたことを知った。
原メロはサビで音が高く上がるが、コール節は上がらずに抑えたところが粋で、しかも歌も楽なのだが、やはり自分で歌うなら原曲に立ち戻ってとの思い。
♪ローレインに恋して、汽車ポッポのおもちゃをもらった子供みたいにはしゃいでる♪
シナトラはすごくスイングして楽し気に歌っている。アール・ハインズもそれに近い雰囲気だった。
対してキング・コールはしっとりと「粋な小唄」という言葉がピッタリ、それぞれの違いが面白い。
原曲を過度に崩さず歌うキング・コールとしては例外、けだし名唱。
その名人芸が故に、私の場合、一度覚えたコール節から原曲に馴染むのが難しかった。もう幾度かやらないと慣れない。