恐縮する

ひとつきほど前から左手の親指関節にわずかながらの痛みあり、ウォーキングベース(4ビートのベースラインを弾く)やブギウギ、ストライドを極力少なくしている。

ロピアノ仕事が多く、バンドでベースがいる時よりも左手の活動は多忙だが、クラシックと違って加減は可能。

回復したらぼちぼち弾き方を戻すか、或いは、このスタイルでも良いか、などと考える。俗に言う”だましだまし”の状態。

30代の時に腱鞘炎になりかけた時も、それ以前に力任せにガンガン弾いていた奏法を見直す良い機会になったので、今回も何かきっかけになればとも思う。

先日のブログにも書いたが、スコット・ハミルトンさんにも「ここが少し痛む」と言うと、
「そこは痛むミュージシャンは多い。オスカー・ピーターソンもそんなことを言っていてね・・・」と突然の大物登場に、「へへーっ!」と印籠出された心境。

その後スコット氏が「今回タキシード持って来たけど、最近はごくたまにしか着ないね」
私「私も若い頃はホテルやレストラン仕事でしょっちゅう着たけど、今はたま」
スコット「そうそう、同じだよ」と。
私、”いや、若い頃から世界的に有名なあなたと同じな訳ないでしょ!”と、心の中で恐縮。

スコット氏、ごくごくきさくで穏やかな人柄ながら、話の登場人物が歴史的有名演奏家で処々こちらが「へへー」と恐縮することが多い。