ノルウエーで意見

夏のコンサート「夏生まれの仲間たち」、アレンジが順調に進んでいる。

出演者4人の意見で選曲するが、中の1曲がビートルズ曲「ノルウエーの森」"Norwegian wood"。

私は「この”ウッド”はノルウエー木材の意味で、自然と関係ないけど?」と意見を述べたが、「歌うわけでもなく、日本人としてはノルウエーの森を連想する、演奏したい曲だから」との返事で了解した。

この曲は60年代に発表されて以後長く、「彼女の部屋はノルウエーの森みたいだ」と訳されていた。

あの頃の芸術は前衛的流行があり、部屋がノルウエーの森という意味不明なところが魅力にさえ感じた。

それに加えて録音に当時珍しいインド楽器シタールが使われていたことも、神秘的な森の印象を深めたと思う。

ネット時代になってポールの言葉、「あの頃、ノルウエー産の木材が安くて、友人の部屋がそれを使っていて歌詞になった」と、神秘性のかけらもない事実を知った。

因みに今回このコンサートではノルウエーの有名作曲家グリーグの「朝」(ペールギュント)も演奏する。

以前、クルーズ仕事でノルウエーのフィヨルドに行った折、「この崖の上にグリーグが暮らした家があります」との話を聞いた思い出と共に、あまりにも美しいノルウエーの自然風景が今も忘れられぬ。

個人的に「森」と「朝」のセットが良いと思うが、また意見を述べてみよう。