お寺で聖者の行進

先日福井に帰省中、地元ジャズスポット「シライハウス」のオーナーでアルトサックス奏者の白井敦夫さんに電話した。

この日は日曜日でお店は休みなので、明日伺いたいと告げると、
「本日午後にディキシーバンドのコンサートに来ませんか?」とのお誘いを受け、福井市に出かけて行った。

会場は千福寺「りんどうホール」、ジャズ好きの御住職はご趣味がウッドベース演奏、毎年夏「お説教とジャズ」というイベントを開催されていて、私も何年か前に出演させて頂いた。

福井唯一のディキシ―バンド「ディキシーハピネス」のコンサートで、第二部に白井さんがゲスト、後半、私が飛入りで何曲か共演し、「聖者の行進」で盛り上がって終了。

閉会のあいさつで御住職、「『聖者の行進』はアメリカのニューオリンズでお葬式の音楽だったんです」と解説されていた。

"When The Saints Go Marching In"
「聖者が街にやってくる」という邦題もあるので、子供の頃はありがたい人たちがやって来ることを喜ぶ歌かと思っていたが、英語は「来る」のでなく「行く」だ。

♪聖者が行進して行く、俺も仲間に入れてもらいたい♪
辛い浮世の労働などから解放されてあの世に行く死者を、明るく送ろうという黒人霊歌、つまりキリスト教の歌。

宗旨に関わらずというとこが面白く、「盆踊り」に共通すると言ったらおしかりを受けるか?
ともかく楽しい夏の思い出ひとつだった。

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