昨日、宮中歌会始のテレビニュースで語尾を長く伸ばす独特な読み上げ、かなりのロングトーンで発声訓練なしであれほど一定に音を保つことは難しい。
ネット検索してみると、読み上げ担当者は定期的に集まって発声練習をしているそうで、フレーズを単調に歌う「甲調」、波立たせる「乙調」、雅楽では甲が高い音、乙は低い音の意味だとか。
ロングトーンの起源は不明だが平安時代の文献に指示があり、伸ばすことで聴き手に言葉を反芻させる意味があるそうだ。
近所の成田山、人が空いた先日改めて初詣に、本殿は雅楽が流れて神仏混合。
中をのぞくと楽隊は見えず録音か、にしても天上から聴こえるような何だかありがたい調べ、普段好んで聴くことがない非日常感。
笙・篳篥(しょう・ひちりき)のロングトーンも和歌の語尾伸ばしに通じるのか。
ロングトーンと言えば、世界的テナーサックス奏者スコット・ハミルトンさんは初共演の頃ヘビースモーカーだったが、その後電子タバコに。
その訳を聞くと「60歳過ぎてロングブレスが続かなくなり、これに替えたら戻った」
コロナ感染遺症ではロングブレスに支障ありと聞いた、緊張緩めずはこの先も続く。