東京から郷里Uターンした時点で演奏活動が継続できるかの不安があり、なによりピアノがある場所がごく少ないと思っていた。
ところが大間違い、ピアノのあるカフェやレストランそこここに、失礼ながら市街地以外の「こんなとこに」の驚き連続。
家庭や学校などで使用しなくなったピアノを置いている店が多く、地元知人によるとここ10年程で増えて行ったらしい。
先日ブログに書いた山深い集落のレストラン「ラクラルテ」、飲食スペースにアップライトピアノ、奥のホールにグランドピアノがデンと。
建物は木材を多く使ったおしゃれな造りで元は保育園とか、言われてみれば背の低い手洗い台と荷物入れそのままだが、ライブスペースとして広さも雰囲気も十分。
1980年代~90年代にかけて各地で電気や電子ピアノでの演奏が多かった。
メーカーは生音に近づくテクノロジーを競い、ハンク・ジョーンズやオスカー・ピーターソンなど超有名ピアニスト出演のテレビCMも。
生ピアノとの違いは感じたが、不便な場所でも仕事になることはありがたかった。
それが最近めっきり減って生ピアノが多い、時代の流れは面白い。