先日神戸でご一緒させて頂いたトロンボーン奏者デニス・ウイルソンさん、とても穏やかな人柄。
有名なカウント・ベイシー楽団在籍、アレンジャーや音楽監督としてミュージカルを手がけ、現在ミシガン大学講師で時折来日される。
北村英治さんが以前渡米の折りに意気投合、今回の来日予定を神戸に会わせたそうだ。
「神戸倶楽部」(旧神戸外国人倶楽部)出演でステージに上がる部屋が簡易厨房だった、そこでデニスさん私にこんな話しを。
「アメリカの黒人演奏家にこんなジョークがある、『厨房からステージに上がるようにならないと一流じゃない』。つまり黒人は楽屋からまともな通路は使えないから、これジョークだよ」
ジョークと念押してくれたが笑えなかった。
そう言えば何かの本でナット・キング・コールですらそうだったと読んだ記憶がある。
白人と別に黒人は裏の厨房から登壇する社会ルール。
今もそれは生きているのか、英語力弱い私が言葉を選んでいると司会者の声「ピアノは高浜和英さん!」急ぎステージ上がった。