私は気の大きい人間などと思ったことはないが、おめでたい性格なのだろう。
昨年秋、検査で前立腺ガンと告げられた時も特別な衝撃はなかった。
今は二人に一人と言われる確率、ガンイコール命取りも昔のことと思った。
今年頭からのホルモン治療で春には数値ほぼゼロ、このままでも良さそうに思えた。
医師から「ガンが消えた訳でなく、放射線治療か切除手術か」と告げられ迷わず切除を希望。
その時点で仕事調整可能な11月とした。
夏にCT検査、10月に術前最後のCT、なんと虫垂に炎症ありと。
泌尿器科から消化器科へ、自覚症状なければ問題なかろうレベルながら、炎症がガン化する可能性もあり。
予期せぬことながら、見つかって良かったと思い同時に切除希望。
ここまでごく平常心のまま入院し、いざ手術室へ。
全身麻酔から覚めた後は違う世界にいた。
体各所チューブで身動きも不自由、発熱、吐き気…、さすがに辛く、これで12月復帰など叶うのか、この期に及んで初めての弱音と不安。
それも3~4日のこと、体調の緩和に連れ平常心へと近付く。
本日も、せいぜい歩いて足弱らないように努める。