緊張感の変遷

11日銀座「スウィング」、12日横浜「バーバーバー」連日、北村英治さんと。

多くのお客様から「能登地震、大丈夫でしたか?」とご心配頂いた。

驚いたのは横浜まで揺れたそうで「干した洗濯物が揺れてて、地震だと」

 

北村英治さんは連日もなんのそのだがトークリピート、つまり曲エピソードを話し始めてまた最初に戻りそうになる。

”You’d be so nice to come home too”のリクエストで

北村「この曲は大橋巨泉がジャズ評論家の時に“良い曲だ”と薦めてくれたんです。

あの頃の評論家で久保田二郎ってのもいました。評論は素晴らしいんですが少々変ったやつで、親しいミュージシャンの家で飲んで泊まっちゃう、翌日帰らずまた居続けてしばらく居候・・・」

面白エピソードを話し、ふと私を見て

北村「・・・何の曲やるんだっけ?」(お客笑くすくす)

高浜「You’d be soです」

北村「あ、そうだ。この曲は大橋巨泉が”良い曲”だと薦めてくれたんです」

すかさず

高浜「また久保田二郎にいかないで下さいよ」(お客笑わっと)

北村「あ、そうか!(本人笑)、曲やろうね」

 

最近多いシーンだが、お客様はほのぼのとした笑みで温かい雰囲気に包まれる、

それは95歳近い年齢と言葉の端々に温かい品性が感じられるお人柄。

この雰囲気を損なわないポイントで突っ込む私、心地よい緊張感あり。

思えば20年余り前の共演時「私が知らない曲だったらどうしよう」など自己に対する緊張だったが、今はサポート役のそれに変った。

 

 

1月-2月スケジュール