失敗の記憶

昨日、青山の「俺のフレンチ・イタリアン」にレギュラートリオ(酒井一郎B 八城邦義Dr)で出演。連休ラストで行列と満席の盛況。
成人の日ではあったが、店でも街でも晴れ着姿を見かけることはなかった。
1月もここまで来ると正月が遠のく感があるが、アジア諸国はこれから旧正月を迎える。

中国の正月料理に「八宝飯」というのがある。10年余り前に北京に行った折、5月頃だったが、たまたま入ったレストランが庶民的で安価だった。
メニューには英語も日本語もなく分かる範囲で料理を何品かオーダー、来た料理が美味で「この店は当り!」と追加オーダーを決め再びメニューを開いた。

目に留まった「八宝飯」という文字、全く知らない料理だったが「八宝菜+飯=中華丼のようなもの」と勝手な想像でオーダーした。
来た料理は、半球に整形したご飯の上に細かい具材のとろみあん、レンゲにとって口に入れた瞬間、「わっ、甘い!」。
もち米の甘い料理でデザートにするには結構な量、頑張って半分食べたが残した。
ウエイトレスにカタコト中国語で「甘いものと知らずに、食べれなくてスミマセン」と言うと、笑顔で下げてくれた。

私の中国語レベルだと、料理のオーダーは知識の範囲で出来ても、どんな料理か質問して、食材、料理法の説明が聞き取れないので、この時も聞かずに頼んだ。
帰国して知り合いの中国人に聞くと、「ああ、それは正月に食べる甘いものです」。
以後一度も食べる機会はないが、こういう失敗の瞬間は今も鮮明に記憶に残る。
まあ、今年も出来るだけ失敗のないように、気を付けたいと思っているが。

             「八宝飯」記憶だとこんな感じだった。

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