ティルゼアワズユー

昨日、銀座「シグナス」 水森亜土&トリオ(酒井一郎B 八城邦義Dr) 月例ライブ。
ご常連T さんから、「もし、ビートルズナンバーをやっていたら1曲」とリクエスト。

ビートルズは子供時分から親しんだので、若い頃はピアノ演奏などを手掛けたことがあった。弾き語りもトライしてみたが、どうも自分の”芸風に合わない”のでやっていない。まあ、好きだから半端になるのがいやなもんで。
ただ1曲"Till there was you" は時折弾き語るのでボサノバでお送りして、喜んで頂けた。

この曲はビートルズのオリジナルではなく、50年代末のミュージカル「ミュージックマン」のラブソング。ポールマッカトニーがソロで歌い、子供の頃から好きだった。

♪君と出会うまでは、丘の上の鐘の音も、鳥が羽ばたくのを見たことがなかった♪

随分後になって、ペギーリーの歌を知って、「あ、これをポールが聴いたのか」と。
しかし、デビューまもないビートルズのコンサート映像ではペギーリーでなく
「僕の好きなグループ、ソフィータッカーが歌いました」とポールのトークすると、観客が爆笑。これが不思議だった。
ソフィータッカーは当時大御所の米国ジャズ歌手、なのに何故グループなのか?何故こんなに笑うのか?

ウイキペディアに真相らしきものがあって、
「米国テレビのクイズ番組で、回答者は目隠しをして有名人を当てる。ソフィータッカーが登場し様々な声色で回答者を惑わせ、複数の人物(グループ)だと答えさせた」
ということのようだ。
当時の欧米人しか分からないジョークで、ビートルズアメリカツアーでも同じネタで笑いをとっている。

それから50年余り、また今年ポールが来日する。
12年前、久々の来日を知って「ポールも60歳、もう見納めかもしれない」と東京ドームコンサートに行ったが、その後も世界中で大活躍、「見納め」だなんてとんでもない思い違いだった。
私が今年還暦なので、余計にその思い違いを実感する。
さて、本日は銀座「スイング」北村英治さんと出演。