AYUKOさんは20代で元気一杯、少々荒削りな部分もあるが、その人柄か「若いってのはこのくらい元気で良い」と好感を持って伴奏。
ホットなヴォーカルを、山本さんのベースが揺るぎなく安定したビートでサポート、お蔭で私はリラックスして楽しく演奏出来た。
長い休憩時間、AYUKOさんから私が歌うようになった経緯を聞かれた。
20代半ば、トリオ+女性ヴォーカルでジャズコーラスグループを開始したのが歌い始め。
トリオは私、ベース、ドラム、歌は全くの素人だったので、とにかく練習また練習。
日々アレンジを書き2~3日置きにリハーサル、夜は仕事の毎日だった。
「あんなことは今は出来ないね」と言うと、
「私もそういうリハーサルを重ねて作り上げる音楽をやりたくて、今、仲間を探しているんです。今までもやりかけたことはあっても、なかなか、きまったメンバーが集まってリハーサルに時間を費やすことは難しくて」
譜面や個人の技術があっても、グループとしての個性を感じるサウンドには時間と手間がかかる。
20代、音楽性などが固まっていない部分が柔軟性となる。良い仲間にめぐり逢えば、お互いの主張と融合から新鮮で個性あるサウンド作りが可能だ。
演奏と会話、若さ溢れるお二人との楽しい一夜だった。