想い出の種と短文の妙

昨日ブログの続きになるが、来月の定例ライブはジャズ歌詞に隠れた名言格言特集。
 ”These Foolish Things(Remindsme of you)″、邦題は「想い出の種」。

♪口紅のついたタバコの吸い殻、航空チケットの残り、こんなたわいもない物が、あなたを思い出させる♪
未練心たっぷりの歌で1936年の英国曲。
 
サビの歌詞が
”You saw,You came,You conquered me”(君は見た、来た、征服した)
これ、古代ローマ帝国のシーザーが遠征先から勝利を伝えた簡潔な手紙文の引用だそうだ。
ラテン語からの英訳で、元の主語I(私は~)をYouに変えてある。
Conquered は征服の意味だが、多くは「勝った」と訳されている。
こんな古典的格言も欧米人には常識的に知られていたのだろうか。
 
日本で短い手紙と言えば「一筆啓上、お仙泣かすな、馬肥やせ」が有名で、私の郷里に関連している。

戦国時代の武将が家族に送った手紙で、お仙は子供の名、その子は長じて福井県の丸岡藩主となった。
 
丸岡は小さな町だが丸岡城で有名で、木造3階建ての小さな城ながら、現存する天守閣では最古の建築様式として歴史的評価が高い。
育ったあわら市から近いので小学生の遠足で見学した。
 
多分20年ほど前、丸岡町(現:さかい市)が「日本一短い手紙」という企画を始めて募集して、全国的な話題になったことがある。
実は私もその時初めてこの史話を知った。
 
短い文章というのは、ストレートに伝わるものがある。
よく飲食店などの壁で見かける「~でもいいじゃないか/みつを」というのもそうだ。
 
このブログもホームページ日記時代は3行短文だったが、今はやけに長ったらしい。
と言いつつも、現在の気持ちは、
「長くてもいいじゃないか、書きたいんだから/かずひで」

・・・誰も賛同しないかも。