リアルにご存知

昨日、銀座「スイング」、北村英治さんのライブ。
ベース小林真人さん、ドラム八城邦義さん、ゲストにトロンボーン片岡雄三さん。

いつもながらほぼ満席の盛況、北村さんも淀みないトークと演奏。

北村さん、リクエストで"On a slow boat to China"。
トークで「この曲はせんきゅうひゃく・・・」と私を見るので、「47、8年だったと思います」と答えると、北村さん「そうだね、戦後のヒットだよね」。

と、ここまでは私もジャズ知識として”うんうん”と頷いたが、それに続く言葉が、
「あの頃は新しがって皆この曲をやってましたが」と、突然、私が生まれる前の知らない話になって”はぁ、そうなんだぁ”、と。

こういう大先輩と共演させて頂いていると、この辺りが面白いというか凄いというか。
終戦直後にジャズがヒットソングだったリアルな記憶があるのだから。

そのリアルが私の世代になると60年代で、「酒とバラの日々」「フライミートゥザムーン」「いそしぎ」「L-O-V-E」他は、子供ながらにヒットしていた記憶がある。

そんな記憶があろうがなかろうが、演奏が良ければ良し、それをお客様は楽しんでくれれば良し、それが長く残っている曲の素晴らしさ。