北村さんとのライブで毎回のように私が弾き語る曲、"Rock-a-bye your baby with a diXie melody"は、南部への郷愁が歌われている。
♪お母さん、子守歌を南部メロディーで歌ってよ
メイスンディクスン・ラインにゆりかごをぶら下げて
「泣かないでお嬢さん」「オルドブラックジョ―」「スワニー河(故郷の人々)」
膝に抱いてくれた時みたいに、また歌ってくれたら、
百万人分の赤ちゃんのキスを送るよ♪
ディキシーはニューオリンズ辺りの南部のことで、その郷愁と母への愛が一体になった歌詞。
メイスンディクスン・ラインは地図上の南北の境に当たるそうだ。
♪泣かないでお嬢さん♪は「ケンタッキーの我が家」の歌詞で、その後の2曲もフォスターのお馴染みの曲。
お馴染みというのは、私の世代だと学校の音楽で取り上げていたからで、懐かしさが共感できる。
分かり易い歌詞ではあるが、背景に南部への郷愁がある。
歴史と土地への郷愁は別だと思うが、このところのニュースを重ねると理解が難しい。
ではあるが、北村さんは「理屈っぽいこと抜きに、とにかく楽しいってのが一番で」というスタンス。
私も同様で、深刻に考えてこの歌は歌えないなんてことはない。