連休最終日とあって通りを歩く人も少な目だったが、店はかなり混んだ。
3回目ステージでピアノに座るとスタッフからメモを渡され、「本日結婚されたカップル、ピアノ前席、コメントと曲をお願いします」。
了解して、一曲後、コメントするとピアノの向こう正面席のカップルがにっこり。
メンデルスゾーンの結婚行進曲を短く弾いて、「星に願いを」。
ピアノも歌もロマンティック150%で心を込めてお送りすると、お二人、ずっとこちらを向いて微笑んでくれた。
2年前から手の不具合に悩み、昨年春に両手親指の関節痛が起き、ブギウギやカクテルピアノ風などの奏法を避けてきた。
連続して仕事を入れないように気をつけてきたが、先月末から立て込んで、今月に入って予期せず「俺の」6連日となって、体より手の負担が不安だった。
「俺の」シリーズは通常のライブより演奏時間が短いが、それでも不安で「受けた以上はなんとか頑張ろう」だったが、終えてみると、体の疲労も手の不具合もなくほっとしている。
と言っても用心は必要で、無駄に弾きすぎない(元々、私は無駄に弾きすぎる悪い癖がある)、あまり欲張って仕事を入れない(と言うほど多忙でもないが)、バランスを考えながら自分に出来る限りの良い仕事をして行きたい。