ギター帰る

今の日本でバッハと言えば先ず渦中の人が浮かふだろうが、音楽の話。
G線上のアリア」「主よ人の望みの喜びよ」はバッハの有名曲だが、私はブラジルのギター奏者バーデン·パウエルで覚えた。
60年代のボサノバブームで人気があり来日もした。

中学に上がってクラシックピアノよりギターに熱中、耳に入る音楽を片っ端からマネして弾いて「メロディーとコード進行の関係」を覚えた。

先のバッハ作品のコード進行が現代のポピュラー音楽にも生きていることを知り、それらが基礎となってジャズピアノに至る。

そのギター、若者時分は趣味的に家で弾いたがもう何年も触っていない。
安価なものでメンテナンスもせずほったらかし、でも廃棄するに忍びなく引っ越しで福井に"持ち帰った"。
新居リフォーム完了まであと何日か、包装を解いて弾いてみようか。

車が足

東京小金井生活では最寄り駅まで2km足らず徒歩20分、その間コンビニ、郵便局、交番、レストラン他多くの店舗や施設があった、が、新居周辺の徒歩圏内には全くない。
最寄り駅、スーパー、コンビニなどほとんどがほぼ数キロ離れ、役所、警察署など公共施設も遠いが皆さん車利用。
市街地と違って信号も少なくどこもスムーズで、スーパーもコンビニも駐車場が広くかなりの高齢者も運転されている。

私は多摩ナンバーの遠慮から店舗入口から少し離れて停車し歩く。
歩くのはその時くらいで1日の歩数計は東京時代と変わらず、車の移動距離だけは連日5倍ほど延びている。

標準語と方言

東京の日常は標準語だったが、同郷の妻との家庭内言語は方言で、福井に越して身内との会話は全くネイティブ。

家具店などで接客スタッフの商品説明は標準語で始まるが途中から方言が交じる、そこで全く標準語で話す自分にはっと気づいて意識して方言交じりに。
そんなぎくしゃく感が3、4日あって徐々に自然になってきた。

昨日ガソリンスタンドで、若い男性スタッフが私の多摩ナンバーを見て東京からですかと。
のっけから方言で帰郷引っ越しを話すと、男性は東京町田市出身で懐かしいと「あ、そうなんだぁ」と標準語に切り替えた。


演奏で各地に行き、来訪者の我々には標準語、地元同士は方言という地域は多い。
青森津軽ではバイリンガルぶりに驚いたが、北海道や沖縄では標準語化している。
本州日本海側、山口県から京都府は関西言葉に近く、福井からは関西言葉を残しつつイントネーションが変わる。
石川県、富山県も標準語と方言の使い分けをしているが、以北の新潟市秋田市などは地元の日常会話も標準語、この違いは何だろう。

初心

先週の雨雲が去って昨日福井は久々に晴れ、新居リフォームも進み、残り2割ほど。
家具があと2、3点揃えば荷解き整理も完了に近づく。
ベランダには畳んだ段ボールの山、生活スタートまでもう少しの辛抱。

姉夫婦宅から新居へ毎日通っていて、距離はおよそ20km、東京だと小金井から四谷の距離になる。
30年ほど前、ピアノレッスンで四谷三丁目によく行った時期があった。
休日は通りの飲食店も休みで、車を朝から夕方まで路上駐車して全く問題なかった。
都心ながらのんびりした時代だった。

東京でコロナ以降の車利用は近所の買い物程度となり日に数キロ余り、それがこちらに来てからは毎日50km ほど。
因みに小金井から都心に向かって20km1時間ほどだったが、こちらでは30分。
昨日アップしたあの風景から想像出来ると思うが、そのスピード故に事故に対する怖さが常に、初心忘るべからず。

方位

東西南北を覚えるのは小学生からと思うが、知らぬ土地で道を聞いて、南に真っ直ぐと言われても磁石でもないと難しい。
今はスマホでも分かるが、それでもとっさに方位を理解出来ないだろう。
新居は偶然に小学生時分に暮らした街に近く、最初から方位感覚が同じだった。

方位磁石は古代中国の発明で、南に向かって指差す人形を戦に利用したそうだ。
中国語で「指南」は案内、ガイド意味となり「東京観光指南」などと、日本語とは少し違うニュアンスで使われている。

小学生時分の家は北側に田んぼで先は丘で途切れていたが、今度住む家は南に田園、建物も何もなく山は遠い。
写真はベランダからの眺め。
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食器棚

東京で台所の食器棚を処分、福井に引っ越して購入したが商品到着は一週間ほど先で、まだ関連の荷解きが出来ない。

食器棚のことを福井や関西で「みずや」と言うが、東京で通じないと知ったのは20歳頃だった。
上方古典落後「地獄八景」は、みずやに置いたサバにあたって死んだ男が、あの世の観光巡りする噺。

3年ほど前だった、ソロピアノ出演中に大阪出身の若い女性との会話で「みずや」をご存知なかった。
若い世代は使わなくなったのだろうが、福井ではどうなんだろう。

落ち着いたら

先月末日に在京最後となる銀座「スイング」出演から11日しか経っていないが、随分前のことに感じる。
福井の新居リフォームが東京でのワクチン接種を待って開始したので、引っ越しのタイミングより遅くなっているのは仕方ない。

親しい地元ジャズ関連の方々にもメールでの引っ越し挨拶のみ、未だお会い出来ていないが生活が落ち着いてから。

ピアノと歌の練習は短時間ながら可能だが、弾き語りで部分的に歌詞を忘れている曲あり。
コロナ以降の活動激減と引っ越しの影響はピアノより歌に顕著。

このブログもスマホ更新でイラストが自由にならずだが、それもこれも落ち着いたら。