北陸新幹線9-吹雪の駅

2009年12月、「明文堂」各店舗ではチケット作りやライブスペースとの仕切り設置など様々工夫、社員さんの熱意に私も緊張がほぐれ、「フライミートゥザムーン」「ムーンリバー」なども新たに弾き語り。

金沢スタートで富山県に入り、ツアー最終日は新潟県境に近い朝日町へ。


版画家女性のご自宅で手料理のお昼を頂き、広い居間に40人ほどのお客様、地元ベーシストの岡本さんとデュオで午後の演奏会。

終演後は地元の方々の手料理での打ち上げで夕刻、外はかなりの雪。

ここから東京に戻るが、最寄り駅「泊」(とまり)は特急が停車しないので「黒部」駅まで車で送って頂き、到着すると吹雪となっていた。

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座席指定は1号車で駅員さんに聞くと「向こうの2番ホームに渡って左端が先頭1号車です」。

改札を出て階段を上がって2番ホームへと降り、先頭へ向かう途中で屋根が途切れその先は吹きさらし。

「何で先まで屋根作らなかったの」と恨めしく思いつつ3号車附近で待った。

寒さに耐えてまもなく定刻、キャリーバッグを持ち上げて吹雪の中に歩き出すと、放送「金沢発の特急が途中雪で遅れております」、また屋根の下まで戻る。

ここで遅れたか・・・これでもし新潟の豪雪地帯で減速すると新幹線接続は危うい。

f:id:nemannekenarui1955:20200812053818p:plain「お待たせいたしました。2番ホームに越後湯沢行き特急はくたかが到着します」

再び吹雪の中へ、列車が到着し停止してドアが開くのがスローモーションに感じる。

定刻より遅れたが雪まみれの車体に「よく頑張って走ってくれるな」と情も湧いて座席にほっと落ち着く。

新潟の豪雪地帯にさしかかると予想通りスピードダウンで時計ばかり見る、終点「越後湯沢」に近づくと「上越新幹線とき〇〇号に接続いたします、お乗り換えはお急ぎください」、あぁ、良かった。

列車を降りて乗客全員走った。

 

9月スケジュール