久々のデュオ / 言葉29-勧進帳

昨日、「俺のフレンチ横浜」にランチはソロ、そして夕刻からベース酒井一郎さんと久々のデュオ。

一郎ちゃんも変わらず元気で、なにより、あれこれ休業中の話などして本番。

このお店でもマウスシールドで弾き語りも再開、お客様体でリズムとって楽しんでくれ、ラスト曲は"Bye Bye Blackbird"でキメてわっと拍手、「あー、久々の爽快感!」だった。

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言葉29-勧進帳

昨日のイラストで長尺ファクスを「勧進帳」になぞらえたが、この歌舞伎は小学生の時にテレビで祖母の解説付きで覚えた。

源義経の逃避行を助ける弁慶が安宅関(あたかのせき)で「寺の修復寄付金集めの道中」と身分を偽ると、役人の富樫が証明となる勧進帳を読み上げろと言う。

弁慶が巻物を広げて朗々と読み上げると、祖母「これ何も書いてない白紙なんだけど、それを知ってて富樫も見逃すんだよ」と先の筋も、更に結末の「弁慶の泣きどころ」由来まで。

好きでたまらず話さずにいられなかったんだろう。

 

演奏家駆け出しの頃、ショーのメドレーなど何ページも連なる長尺譜面を「勧進帳」と呼んで、昭和時代はジャズ界にもそんな言葉が生きていた。

 

平成から令和になった頃だった、仕事の控室で50代前半と30代そこそこのお二人と会話していて「寿司食いねえ」というフレーズが出た。

30代「そういえば、これって語源とかあるんですかね」、50代が答えると思ったが「さあ、何だろうねぇ?」、年は一回りしか違わず博識な方なのでとても意外だった。

清水次郎長一家の森の石松が、親分の代理で四国の金毘羅さんに向かう船上でのやりとりを手短に話すと、お二人「へー、そういうことなんですか」。

昨日のイラストも60代以下の方には意味不明かもしれない。

 

 11月ー12月スケジュール

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