コロナ以後すっかり「昭和回顧録」となったこのブログ、さて、本日はアニメ「鬼滅の刃」に因んで・・・「えーっ!」と驚かれたかもしれないが、ま、お付き合いください。
「鉄腕アトム」「鉄人28号」世代の私、日本アニメが世界で評価されることは凄いこととは思うが、正直興味が持てなかった。
このところあまりに「鬼滅」が話題になるからチラ見のつもりで1話観たら、はまって次々とシリーズを観ている自分に驚いている。
このアニメの台湾、中国でもブームと聞いて「鬼」という漢字について調べてみた。
漢字には「峠」「畑」「辻」など日本オリジナルの国字も多いが、「鬼」は中国由来だった。
ただし意味が少し違って、日本の鬼は妖怪だが中国では人が死んだ後の霊で、日本語「幽霊」を中国語辞書で検索すると「鬼」と出る(発音はグイ)。
中国古典の幽霊(鬼)は絶世の美女で生きた男性と情を交わす話も多く、日本に伝わって江戸落語の「牡丹灯籠」などにアレンジされた。
日本語「鬼籍に入る」も人が亡くなって何故「鬼」なのかと疑問に思っていたが、中国由来で「霊界に入る」だったわけだ。
現代中国語では霊以外にも、「酒鬼」(よっぱらい)、「色鬼」(色魔)、「胆小鬼」(肝の小さい臆病者)など、良からぬニュアンスで使われることは日本人としても分かる。
鬼退治ストーリー「鬼滅の刃」は中国語もそのまま「鬼滅之刃」
ということで、やっぱり若者の話ではありませんでしたとさ。めでたし・・・別に目出度くはないか。