映画と音楽87-ニューヨークの水兵さん

昨日書いた「錨を上げて」と主演も内容もよく似ている、ミュジーカル映画「踊る大紐育(ニューヨーク)」"On The Town"(1949)。

ジーン・ケリーフランク・シナトラにジュールス・マンシン、3人の水兵が上陸休暇をニューヨークで。

テーマ曲「ニューヨーク・ニューヨーク」"New York,New York"、少年期に観てこのドラマチックなミュージカルナンバーと踊る水兵姿が記憶に焼き付いた。

 

錨を上げて」挿入歌「惚れっぽいの」"I Fall In Love Too Easily"はジャズとして好まれるが、「ニューヨーク~」は知る限りメル・トーメのアルバム"Sunday In New York"のみ。

20代後半の頃にライブで歌手の伴奏譜面が"New York,New York"、おや、珍しいと思ったら全く違う新曲だった。


ライザ・ミネリが映画で歌い80年代にシナトラでヒット、軽快な小唄風から後半盛り上がる曲で、ジャズ歌手が若手からベテランまで取り上げた。
歌手不在ライブでも演奏のリクエストが来るようになり、その都度お客様に「古い方ですか新しい方ですか?」と聞くと、大抵「古い方ってあるんですか?」と聞き返され、”時代ズレ”の確認はやめた。

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2019年春、ニューヨークに夫婦旅行で行きセーラー姿の若い水兵さんを幾度か見かけた。
「あら!映画みたい、さすがニューヨーク、ジーン・ケリーのコスプレ演出してるのかな」と言ったのは妻で、さすがの私も「まさか!」。
私の往年映画趣味を「出演者全員死んでる映画」と笑う妻に意外と似た時代ズレがあることをこの時知った。