音楽と映画86-惚れっぽいの

昨日「俺のフレンチ横浜」、横浜は休日出演が多くランチから長い一日だが、昨日は平日で夕刻ワンステージのみ。

横浜まで20分5曲だけに行くことなど以前はあり得ぬことだったが、家籠りの日々にあって貴重な演奏のひとつ。この状況まだ当分続くだろう。 

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映画と音楽86- 惚れっぽいの
ドラマティックでなくさりげない粋な曲を「ジャズの小唄」と呼んでいる、そんなひとつ、「惚れっぽいの」"I Fall In Love Too Easily"。
フランク・シナトラミュージカル映画錨を上げて」"Anchores Awaigh"(1945)で歌った。


若い水兵(ジーン・ケリーフランク・シナトラ)が上陸休暇でハリウッドに来る。
当時二人コンビの映画はどれもシナトラはシャイ、ジーンケリーはいけいけというキャラ。
少年期に観た時は、後半のジーン・ケリーがアニメのトムとジェリーと共演ダンスが鮮烈な印象で、その後20代で再度観てシナトラの歌を記憶した。
人のいない野外コンサートホールのピアノを弾きながら歌う。
〽僕は惚れっぽい、もっとしっかりしなきゃ、辛い思いも経験した、なのにまた・・・

 

ジャズではチェット・ベーカーの頼りなげな歌声は歌詞のキャラに合うが、アニタ・オデイのアルバム"This is Anita"に収録されたバージョンは、姉御肌に純情ありのようで好きだった。

 

若い頃出演していたライブ店オーナーが、来日大物ジャズ歌手のヴォーカルクリニックを見学された話を覚えている。
オランダのアン・バートンアメリカのアニタ・オデイ、歌の印象は真面目と姉御肌の好対照、短期間に日を置いて。
アン・バートンはすごくきっちっとした佇まいで大学の講義みたいだったね。参加者の日本人の歌を分析して細かくアドバイスしてた。
全く反対だったのがアニタ・オデイ、最初っから「あんた何歌うの」てな感じでざっくばらん、話しの途中で「何か飲むものちょうだい」で多分水だったとは思うけど、アドバイスももっとこんな感じでいいんじゃない、二人共全く歌のまんま」。