映画と音楽146-黄金の腕

久々の映画と音楽、私はとりたててフランク・シナトラの大ファンでもないが、映画はブログに何作か書いている。
「黄金の腕」"The Man With The Golden Arm"(1955)、若い頃ジャズ関本に紹介されていて気になっていたが、観たのは随分後になって。

 

薬物中毒の治療施設でドラム演奏を学んで戻った主人公(シナトラ)、ドラマーとしての仕事を探す中で、昔仲間の誘い、妻とのトラブルで再び薬に、彼の良き理解者(キム・ノヴァク)が禁断症状と向き合わせ厚生させる。
シナトラのドラム演奏シーンはごくわずかで歌うシーンもなくシリアスな役に徹底している。テーマ曲はいかにものジャズっぽくブルージー

 

映画の主人公がドラムのオーディションを受けるシーンに出演していたバンドが、ショーティー・ロジャーズのバンド、ドラムがシェリー・マン。
このバンドは「ウエストコースト・ジャズ」スタイルで有名になった。
ニューヨーク・ジャズに対して軽く明るいサウンドが特徴。

シェリー・マンはロサンゼルスでジャズクラブ「シェリーズマンホール」を経営、「シェルブールの雨傘」で有名なフランスの作曲家ミッシェル・ルグランのライブ盤があった。
ジャズピアニストとしてかなりの腕で、"My Funny Valentine"ではレイ・ブラウンのベースでスキャットも披露していた。