ペンタトニック

朔日まで3音音階「トリコルド」、4音音階「テトラコルド」を紹介、本日は5音音階の「ペンタトニック・スケール」。
例えば、ド・レ・ミ・ソ・ラ、1オクターブ上のドを除いた5音。
マイガール」(テンプテーションズ)を御存知ならあのイントロがドーレミドラド、歌も5音のみで構成。
この他「レットイットビー」「アメージンググレース」「蛍の光」「炭坑節」「ひえつき節」「家路」(ドボルザーク)、「朝」(グリーグ)・・・挙げたらきりがない。

 

明治になって西洋からドレミが入って来ると、最初のドから4番目のファ、7番目のシを抜いたペンタトニックスケールを「ヨナ抜き音階」と呼んだ。

ピアノの黒鍵だけ弾くと自然にヨナ抜きになる。

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ヨナ抜き以外のパターンもあって、ミ・ファ・ラ・シ・ドは「さくらさくら」「東京音頭」他、ド・ミ・ファ・ソ・シは琉球民謡や東南アジア、ヨーロッパの一部など、世界各地の民族音楽に多く人の心に郷愁を抱かせる。


テネシーワルツ」は正確にはシの音も登場するがほぼヨナ抜き、私の生まれる前のヒット曲だが若い歌手が「懐かしい歌をお送りします」と言う、それは世代に関わらず郷愁を感じるからだろう。