かごめかごめ

朔日紹介した「じゃんけん」「チャルメラ」は3音構成「トリコルド」、4音になると「テトラコルド」で、例は「かごめかごめ」
〽かーごめ、かごめ、籠の中の鳥は・・・、下の音からミ・ソ・ラ・シの4音構成、これはわらべ歌だが、昨日の「じゃんけん」と同じく歌として認識されない例。

昭和40年頃の福井県旧芦原町で、仮に学校の教室で花瓶を倒して割った子がいるとする、そばにいた子が「あーらーら知ーらんぞ、せーんせいに言うてやろ」

f:id:nemannekenarui1955:20210517041803j:plain

随分意地悪な内容で今も残っているかは不明だが、節が付いているのが救いで単なる言葉だと責める要素が増すように思う。


こういう日常の何気ない音声も音楽として捉えて「トリコルド」「テトラコルド」などと分類研究するのが「民族音楽学」(Ethnomusicology)。
1970年代半ばにFMラジオで毎週放送されていた「世界の民族音楽」は研究者が世界各地で録音した資料を紹介し小泉文雄さんが解説した。

まめに録音したカセットテープは随分前に処分したが、覚えている話しがある。


エスキモーで合唱をする部族としない部族を調べた。
内陸の狩猟民は個々で獲物を捕るから合唱がみられず、海で捕鯨する部族は集団で巨大な獲物を捕るから合唱する。
毎週「へー!」の連続で目からうろこだった。