コーラスでデビュー

昨日、「ディレクター川島重行さん」と書いたが「プロデューサー」の誤りで、謹んで訂正します。

現在でもネットに功績が評価されるプロデューサーとの出会いはとてもラッキーで、スイングジャズを旬の新鮮な音楽として表現したい私の想いが形になろうとしていた。

 

1983年、28歳の誕生日を過ぎた8月12日、豊島区音羽キングレコードで、トリオの伴奏から録音開始。

その伴奏にリードヴォーカルとコーラスをかぶせる、日頃楽器演奏しながらのコーラスなのでマイク前に立つのは初めてだった。

録音して調整室に行ってプレイバックを聴く、NGでスタジオに戻ると立ち位置がずれて声のバランスも違ってくる。

一計を案じた川島さん、スリッパを用意してマイク前の立ち位置にガムテープで固定・・・お世話をおかけした。

アレンジャーの沢井さんが参加、管楽器など重ねてサウンドが出来上がって行った。

録音が全て終わり音のバランスを整えるトラックダウンに数日、ひと月近くかかって9月に入って完パケ

 

川島さんから「バンド名を覚えやすくすっきり」との提案にあれこれ考えて、「ロミ&ジョーカーズ」に変更。

アルバム発表は11月、それまでの間にレコード会社からのメディアへの根回しでマネージャーも忙しく、ジャケット撮影はドレスとタキシードと決まると、ドレス新調、男性3人は丸井のクレジットで購入。

結成からわずか1年の急展開、若者にとって長く濃密な時間だった。

「30歳までに自分の音楽を形に」が贅沢な形で叶った。

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