昨日紹介した幻の録音は「ロミ&ジョーカーズ」として10年間活動した後期で、コーラスに複雑なハーモニーを取り入れているが、開始当初は私もあんなアレンジは書けなかった。
ロックやポップスではバンドのコーラスは当たり前だが、ジャズにおいて演奏家は歌わないのが普通。
しかし1930~40年代のスイング時代はバンドも、掛け声やコーラスなどの例は多かった。
そういうエンターテイメント性を削いで音楽的に進化して行くのが50年代以降のビ・バップ、モダン、私もその辺りのカッコ良さを感じてジャズを好きになったのだが、スイング時代の楽しさを知って「これをやらない手はない」だった。
情熱に燃えて仲間の賛同を得たのはいいが、リードヴォーカルのロミさん以外歌は全くの素人、楽器演奏しながらで音はふらつく何もハモらずのスタートだった。
少し形になったと思い国分寺にあったジャズライブ「アレキサンダー」で披露、マスター「コーラスはひどい、お客様からお金頂けない」と酷評しつつ、「もっと練習してきなさい」
ご常連巻き込んでの応援受けて1年余りでレコードデビュー、正に「若さ+応援+努力」の賜物。
さて現在66歳7か月、「〇〇+応援+努力」〇〇に入る言葉、気持ちとして「老い」ではない、「熟練」はおこがましい、何だろう?