数年ほど前にクラシック演奏家のお二人(フルート坂元理恵さん、チェロ柚木菁子さん)とのコラボした時期のコンサートで映画女優を特集した。
オードリー・ヘップバーン「ムーンリバー」、イングリット・バーグマン「カサブランカ」、エリザベス・テーラー「いそしぎ」、デボラ・カー「王様と私」他、作品に因む曲を取り上げた。
お若い世代には曲は耳にしたことがあっても作品は御存知なかろう往年映画ばかり、街のシネコンで上映することもないから当然と思う。
そのコンサートでも演奏した1970年の映画「ひまわり」が緊急上映されるそうだ。
ヘンリー・マンシーニのテーマ曲も素晴らしいが、主演のソフィア・ローレンは若年から老年まで見事に演じた。
第二次大戦中のイタリアで結婚、まもなく夫はロシヤ戦線へ赴き行方不明。
長年経ってわずかな生存情報を頼りにソ連へ、訪ねた村のひまわり畑、画面一杯の黄色と暗い心のコントラスト、地元の案内人が「この畑の下に多くの犠牲者が埋まっています」、強く印象に残るシーンだった。
そのロケ地がウクライナだったと始めて知った、上映収益は支援金として寄付されるとのこと。