「映画と楽曲異名帳」を書いて以降、「往年の洋画」愛が蘇り話は止めどなく、シリーズ「言葉」も変更しようかとも思うが、このまま続けさせて頂く。
本日は映画「島の女」(1957年)、テーマ曲「いるかに乗った少年」。
映画も曲も”Boy On a Dolphin”、当時のレコードには”Tinafto”のタイトルもあった。
主人公(ソフィアローレン)はエーゲ海の小島に住む海女(あま)、海中で「いるかに乗った少年」の大きな彫像を発見しアテネの博物館へ行く。
そこで出合うのがアメリカ人考古学者、演じるのはシェーンで有名なアラン・ラッド、この人パッと見が善人顔だ、ギリシャ政府と組んでその像を引き上げる計画を立てる。
これを知った男が金儲け目的で遺跡ハンターに横流しする瀬戸際、地元漁師たちが引き上げて像を船で運ぶシーンは感動的。
島の女と考古学者に恋が芽生えるおきまりに流れるテーマ曲・・・あぁ、思い出すとたまらない。
映画を知ったのは20歳を過ぎていたが、歌は小学生時分にトリオ・ロス・パンチョスで覚えた。
スペイン語だが一部ギリシャ語で、「ティナフト」(What?の意味)「サガポー」(I love you)と歌われる・・・なんてことは当時全く知らなかった。
英語バージョンはジュリー・ロンドンでヒット、
ユーチューブに映画でソフィア・ローレンが歌う(ギリシャ語らしい)シーンがあり、これは記憶になかったが実に情感豊かで良い。
tinaftoで検索すると各バージョンが聴けます、昭和テイストに泣けるかも。