映画と音楽57-ヒットパレード

昨日、銀座は人もまばら、飲食店前に「緊急事態宣言に伴い休業」の張り紙も。

「俺のイタリアンJAZZ」「俺のやきとり銀座9丁目店」、両店とも混んだ、お客様全員20~30代。人前で演奏できる喜びと多くの人が集う環境、相互関係ながらちょっと複雑な思い。

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映画と音楽57-ヒットパレード
前々回トランペッターのハリー・ジェームスが役者で映画出演した話だったが、クラリネットベニー・グッドマンも。


映画「ヒットパレード」"A Song Is Born"(1948)、ダニー・ケイ主演。
ニューヨークのとある音楽院、数人の教授チームがクラシックや民族音楽などの音楽史編纂に取り組んでいて、中の一人がグッドマンで付けヒゲして演じている。
リーダー役のダニー・ケイが「街に出て流行音楽も研究しよう」と皆でナイトクラブ巡り。
ルイ・アームストロングライオネル・ハンプトン(VIb)、メル・パウエル(Pf)、トミー・ドーシー(Tb)他。
翌日、この人気演奏家を音楽院に集めて録音作業、ダニー・ケイが「クラリネットが足らないから教授(グッドマン)も参加してくれ」と頼む。


ジャズを全く知らない教授「譜面は?」、バンド「譜面は使わないんだ」、教授「じゃ、どうやって演奏するんだ?」、ライオネル・ハンプトンベニー・グッドマンみたいにやるんだよ」、いきなり始まる曲が"Steelin' Apple"。
教授は見よう見まねで吹き始めると実に見事にスイング、というお膳立て。

 

ダニー・ケイが出演した音楽映画「五つの銅貨」「ホワイトクリスマス」などと比べると「ヒットパレード」は一般的な有名曲も登場せず知る人ぞ知るだが、スイングジャズ有名演奏家続々の貴重な作品。
となると、もうひとつ紹介したくなる映画がある、それはまた明日。