映画と音楽94-吹き替えトーキー

中国映画「レッドクリフ」(2009)は古代三国志のドラマで、日本の俳優金城武さんも出演していた。
金城さんは日台ハーフで台北に行った時テレビCMに出ているのを観た、日本語、中国語、広東語、台湾語、英語のマルチリンガルだそうだ。
中国映画にも多く出演しているが「レッドクリフ」が吹き替えだと知り、ネイティブなのに何故かと思った。
情報を知ると、金城さんは中国時代劇独特の言葉が苦手で、専任の吹き替え声優がいるそうだ。
日本語感覚では理解し難いが、生粋の大阪人が江戸言葉を話す何倍も難しいのだろう。

 

映画の吹き替えが始まったのはサイレントからトーキーになった1920年代末だろう。
この時代の話が、映画「雨に唄えば」(1952)、ジーン・ケリーの大雨ダンスと歌が有名だが、吹き替え騒動のストーリー。
サイレントのスター女優、実は悪声でトーキー時代を迎えて吹き替えで人気を保つが、スター気取りの傲慢さに共演者たち我慢ならず、事実を暴露し吹き替え女優にスポットを当てる。

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この歌"Singin' In The  Rain"は1929年の映画で最初に歌われたことを「ザッツエンタテイメント」で知った。
ウクレレ・アイクという俳優が軽い雰囲気で歌っていて(※)ジーン・ケリーのこれぞミュージカルのイメージとかなり違う。
この時代の「私の青空」「月光価千金」に通じる素朴な味わいの小唄。
(※ユーチューブにもアップされている:Ukelele Ike Singin' in the rain)