静かな夜の技

昨日、銀座「俺のやきとり銀座9丁目店」ソロ出演、緊急事態宣言ノンアルコール営業になって以来厳しい状況が続く。

昨夜もお客様少なく静か、ボサノバ曲「静かな夜」が浮かびつつも受け狙いで「イパネマの娘」を演奏したが、受けもせず(汗)、心の迷いが良くなかった。

 

「静かな夜」"Quiet Nights"はアントニオ・カルロス・ジョビンの曲で原題は"Corcovado"、初めて聴いたのは中学時代にFMラジオで、オスカー・ピーターソン・トリオの演奏だった。

アルバム「プリーズリクエスト」"We Get Reqests"(1964)の1曲目で、冒頭のチェンバロのような音がとても斬新。

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これはグランドピアノの鍵盤を左手で音が出ないようにそっと和音を押さえ、右手の爪で弦をかき鳴らす。

ピアノの弦はフェルトでミュートされていてキーを押すと解除される仕組みを利用した技で、マネしてみたが左手でキーを押したまま椅子から腰を上げないと弦まで右手が届かず実演したことはない。

ところが、ピーターソン来日公演でこの技を目撃、体が大きいので座ったまま楽々届いていた。

調律師は弦に汗が付着するので歓迎せず、「弦を手で弾かないで下さい」のメモが貼ってある店もあった。

本日「俺のフレンチ・イタリアン青山」にランチからソロ出演。