青山通り

19歳のある日、ジャズピアノレッスンの帰りに乃木坂辺りから歩いて渋谷を目指し青山通りに出た。

紀伊国屋」を有名スーパーとも知らず立ち寄って、棚に並ぶ欧米製品や買い物客の外人さんに非日常感を覚えた。

幅広の通り沿いに高いビルが並び繁華街と違う大人の街といった印象だったが、今は風景も変わり休日は若者で賑わう。

 

昨日、「紀伊国屋」の入るビル1Fの「俺のフレンチ・イタリアン青山」出演、午前10時半は人通りもまばら。

開店前のセッティングに入店すると社員のMさんがいらした。8年前に「俺の」出演開始で最初に親しくなった方でしばらくぶり。

たまたまヘルプで青山店に、帰郷を伝えると「今日お会い出来て良かった」と。

 

ピアノ指慣らしなど終えて11時過ぎ、通りにデモ行進の声、見ると多くの人が何か訴えているが言葉は聞き取れず、掲げるカードを見るとミャンマーの人々だった。

コロナ禍にあって、人もまばらな街に母国の騒乱を訴えずにいられない心情を思うととても切ない。

 

控室でスタンバイしランチ出演でビルを出ると一転して通りは多くの人、店も賑わいスタッフも活気づいていた。

15時台、18時台のステージも賑わい、「アメージンググレース」「フライミートゥザムーン」などにお客様の熱い拍手、在京最後の「俺の」出演を気分上々で終えられて良かった。