芸の深み

今回の「にっぽん丸」クルーズで三遊亭萬窓さんという噺家さんが乗船されていて、船内イベント情報案内に「クルーズのお楽しみ、決して後悔(航海)させません」と御本人のコメントがあった。

クルーズには必ずと言っていいほど落語ありで、随分前に北村英治さんとハワイー横浜に乗船し知り合ったのが、古今亭菊之丞さん。

クルーズ中は北村さんの部屋に集い親しくなり、下船して師匠の出演する寄席や独演会に足を運ぶようになった。

2年程経って伺った独演会で古典「文七元結」を聴いた時、それ以前より噺に立体感を感じた。

独り話芸でセットも背景もないのに風景の幅や奥行が見えるような、一人の噺家さんの芸が深まるのを感じたのは初めての体験だった。

 

私自身の音楽はどうか分からない、深みは人様が感じて評価すること、日々前に歩むだけ、

 

10月-11月スケジュール