昨日、FBC福井放送テレビで私の帰郷後の活動ミニドキュメントが、福井ケーブルTVでは北村さんコンサートのニュースが放送された。
そのコンサートの感動がSNSやメールなど続々届き、意外だったのは「北村さんと高浜さんのトークやりとりが楽しかった」
4~5年前まで北村さんとの共演ステージにおいて私がしゃべることはなかった。
それまで選曲、トーク、ステージ時間など全て北村さん仕切りは見事で、メンバーはただ演奏に集中するのみだったが、80代の終わる頃から徐々に緩くなられた。
何曲か前にリクエストで演奏したのに「これ済んだかな」と問う、メンバー紹介を何回もやろうとする。医師の診断によると認知症ではなく記憶回路の緩み。
最初は尊敬する大先輩演奏家に対しての遠慮と、私如きがすかさず「○○ですよ」と言うことをお客様が不快に思わないか不安もあった。
しかし2年~3年前からステージ進行に滞り生じる頻度増し、遠慮してる場合でなくサポートすべきとの認識を強くした。
今回「楽しいやりとりにも尊敬を感じた」の感想に安堵感を得た。
そこで思う、北村さんがメンバー紹介を何回もしようとするのは、それほど大切に思ってくれている温かい心、今更ながら涙にじむ思い。